Case
「二人三脚コーチング」が生む新しいコーチングの効果効能
日清食品ホールディングス様
合同会社ナンバーツーは日清食品ホールディングス様に対し、これまでの企業向けコーチングの形式を発展させた「二人三脚コーチング」を提供しています。
二人三脚コーチングとは、通常のコーチングの様式である「クライアント様お一人に対して一人のコーチがコーチングを提供する」という様式ではなく、「クライアント様お一人に対して二人のコーチがコーチングを提供する」という新しい手法のことで、合同会社ナンバーツーが独自に開発した新しいコーチングの形です。
当社の企業向けのエグゼクティブ・コーチングでは、6ヶ月の内にトータル10回のコーチングセッションを実施することでリーダーに必要な行動変容を起こすことを基本方針としています。
これは当社独自の調査により、リーダーの行動変容が始まるまでに平均6ヶ月の期間で10回のコーチングセッションを要することがわかってきたことを根拠としています。
対話の頻度と回数を担保していくことで思考の質を向上させ、行動変容が起こり、求めている結果に繋げていくのがコーチングの目的です。
つまり対話の回数を重ねることで変化が起きるのがコーチングの大きなメリットなのですが、我々の経験から、コーチングの回数を重ねることで二者間の対話がマンネリ化するというデメリットがあることもわかってきました。
二人三脚コーチングでは一人のクライアント様に対して二人のコーチが担当するという仕組みを採用しています。
例えば全10回のコーチングであれば、最初の3回を一人目のコーチが担当し、次の3回を二人目のコーチが担当、7回目を一人目のコーチが再び担当し、8〜9回は二人目のコーチ、最終セッションは一人目のコーチ、といった形で代わる代わる担当していきます。
近年、Zoomなどのオンライン会議システムを活用してのコーチングサービスの提供が一般化してきました。この手法のメリットの一つに、セッションが録画できるということがあります。
この二人三脚コーチングでは、セッション録画を活用し、二人のコーチが常にクライアント様の状態やコーチングの進捗状況を確認し、情報共有をし連携していきます。そのため、コーチが変わるタイミングでも、クライアント様の状況を的確に把握できているため、クライアント様は状況説明などをすることなく、本題にスムーズに入っていくことができます。
二人三脚コーチングの大きなメリットの一つは、コーチの顔ぶれが変わるということにあります。
コーチングという手法自体は30年以上の歴史がある確立された手法ですが、プロのコーチにもそれぞれ個性があります。そのため、クライアント様が同じ話をされたとしても、コーチそれぞれの感受性や好みによって、問いかけや働きかけ、あるいは話の筋道の作り方は異なります。
一人のコーチから継続的にコーチングを受ける中で、クライアント様も「きっとまたこう問いかけられる」と予測ができるようになってしまい、新しい発想を妨げてしまうことがあります。そのため、時折別のコーチが登場し、新しい働きかけをすることがブレイクスルーを産む効果があると考えています。
今回の受講者である森田さんもその効果をこんな言葉で話しています。
最初にコーチが変わるタイミングは、大変緊張したことを覚えています。しかし実際には驚くほどスムーズに進みました。
それまでのセッションでお話していたことや、自身の特徴を把握してくださっていることが会話の中でビシビシと伝わったからです。
コーチが変わると問いかけやアプローチの仕方が異なることが新鮮で、新たな思考を回すきっかけになっていたと思います。
セッションを通じて、2人のコーチに伴走してもらったことは、自分にとって心強く、とても贅沢な時間でした。
当社の強みは、リーダー育成家であり13年超のリーダー育成経験がある林健太郎が独自メソッドでコーチングを提供していることですが、林健太郎一人で対応できるお客様の数も限られ、また費用面でも割高になる傾向があるため、実質的に林がコーチングを提供できるお客様は限られてしまいます。
実際、これまで多くのお客様から「林さんのコーチングをもっと安く、もっと多くの人に提供したい」というお声をいただいており、その声にお応えするため「コーチング忍者PRO」や「リーダー育成家養成講座」など後進のプロコーチを育てる活動を強化してまいりました。
その結果、企業様向けのコーチングを提供できるレベルのコーチたちが育ってきているのですが、ここでの悩みが「現場がない」ことにありました。
つまり、プロのコーチになりたい人に学習の機会は提供できても、実践の機会を潤沢に提供できないというのがエグゼクティブ・コーチ養成の大きなハードルになっていたということです。
企業様側にとっても、経験のないコーチを起用することはリスクの高いことで、当然経験豊富なプロにコーチングを依頼したいと考えることは明白で、ここに新しいエグゼクティブ・コーチが誕生しにくい要因があると考えました。
この二人三脚コーチングはその現状を打破するためにも極めて有効な施策となります。林健太郎と養成中のコーチ(コーチB)がペアで一人のリーダーにコーチングをするという仕組みを作ることにより、林がコーチングしている様子をコーチBは録画で視聴し学ぶことができます。そして、コーチBがコーチングしている姿も林は録画で確認をすることができるため、ほぼリアルタイムで修正点などをフィードバックすることができます。
このため、万が一コーチBが失敗をしたとしても、次回セッションまでに修正をかけることができるため、お客様にも大きな負担をかけることなく、質の高いコーチングを受け続けていただくことができます。
また、養成中のコーチにとっては練習の場でできたことが、緊張度合いの極めて高い本番の環境で発揮できるかどうか、という試金石となる、いわゆる「現場」を体験することは優れたコーチに短期間で成長するために必要不可欠なものとなります。
実際にコーチBとして参加した山本優子コーチはこんな感想を述べています。
企業のリーダー向けの継続コーチングの途中で、私が交代してコーチングを提供するという経験は初めてで、その手法自体の斬新さへの驚きもありましたが、林さんやリーダー育成家の先輩の力を借りて進めたので大変安心して取り組めました。
また、諸先輩のコーチング録画を事前に視聴することができたので、お客様の取り組んでいる課題や目標についても事前に把握できましたし、何より先輩コーチのコーチングスキルや対話のデザインの仕方をリアルに学べたのも私にとっては大切な経験でした。
また、私自身は企業向けエグゼクティブ・コーチングの実績が多くなく、もっと経験を積んでいきたいと思っていたタイミングでしたが、林さんや先輩コーチから直接フィードバックを受けることができたり、具体的な相談ができたことで、素早く修正や改善ができたことでコーチとしてのレベルが一気に上がった気がします。
クライアント様の行動変容や求める結果に繋がる、より濃縮されたコーチングの時間を提供できるコーチにより近づいたと感じています。
コーチとしてなかなか経験できないエグゼクティブ・コーチングの現場を安全且つリアルに体験できたことは、私にとって非常に学びの多い経験で、今後の活動に活かせるものになりました。
企業様のメリットの一つとして、林健太郎のコーチングを単体でご購入いただくことに比べ、より安価でご提供できるため、予算の自由度が増すことや、より多くの方に提供できる可能性が広がってきます。
今回、二人三脚コーチングの機会を提供してくださった日清食品ホールディングス様では社内アカデミー制度が採用されており、次世代リーダーの育成に力を入れられています。
当社はこのアカデミー発足のタイミングから二人三脚コーチングをコンテンツとして提供させていただき、アカデミーの学びを下支えしてきました。
このアカデミーの発足に携わった齋藤さんからは、コーチングに対してこんなコメントをいただいています。
アカデミーにおけるリーダーシップのコンセプトとして、『自分のことを深く知ること』、を掲げています。
コーチングの場で、自分の声を自分の耳で聴き、そして自分ならではの言葉で話してみることで、自己認識は更に高まります。
二人三脚コーチングはセッションの間でコーチが代わります。
異なるコーチから同じ問いをかけられても、変わらないゆるぎない答えがあるのか?
それこそが『自分の心の声』になり、リーダーシップに繋がっていくと思います。
この二人三脚コーチングにご興味を持たれた企業の経営者様やご担当者様には、個別で状況をお聞きし、最適なご提案をさせていただきますので、まずはお問い合わせをいただければと思います。